東北の花 10選 ~初夏篇~
- 蔵王のツツジ(山形県)
- 七ツ森のツツジ(宮城県)
- 岩手山のシャクナゲ(岩手県)
- 金華山のユキノシタ(青森県)
- 八幡平のエゾリンドウ(岩手県)
- 十和田湖畔のアメリカツツジ(青森県)
- 熊野水晶洞のアジサイ(岩手県)
- 早池峰山のシラネアオイ(岩手県)
- 鬼首・月山のミヤマキリシマ(山形県)
- 奥入瀬渓流のシャクナゲ(青森県)
蔵王のツツジ(山形県)
蔵王のつつじは、山形県と宮城県にまたがる蔵王連峰の中腹に広がる「蔵王温泉スキー場」内にあります。例年、5月下旬から6月上旬にかけて見頃を迎え、標高1,300m以上に咲く約1,000本のつつじが美しい景色を作り出します。
蔵王のつつじ園には、白、ピンク、赤、紫の色のつつじが植えられており、花畑を歩きながら、季節の移り変わりを感じることができます。また、蔵王連峰を一望できる展望台があり、眺めは絶景です。
つつじの見ごろには、園内でつつじ祭りが開催されます。フラワーショー、民謡や舞踊のステージイベント、手作り体験コーナー、地元グルメなどが楽しめます。
蔵王温泉スキー場内には、つつじ園の他にも、高山植物が見られるハイキングコースや、ゴンドラに乗って蔵王山頂付近まで登ることができる「蔵王ロープウェイ」があり、観光客には楽しいスポットとなっています。
七ツ森のツツジ(宮城県)
七ツ森のツツジは、宮城県加美町の七ツ森にあるツツジ群生地です。標高約300mの山頂にあるツツジは、例年5月下旬から6月上旬にかけて満開になり、美しいピンク色の花を咲かせます。
七ツ森のツツジは、宮城県内では最大級の群生地として知られており、約8,000本のツツジが一面に咲き誇ります。また、ツツジの群生地は樹齢が100年を超えるものも多く、大変貴重な景観となっています。
七ツ森のツツジ群生地は、登山コースの途中にあり、約30分ほどのハイキングが必要です。山頂からの眺めも素晴らしく、宮城県北部の景色を一望することができます。また、七ツ森周辺には温泉施設もあり、花見と温泉を楽しむこともできます。
岩手山のシャクナゲ(岩手県)
岩手山のシャクナゲは、岩手県の奥州市にある岩手山の山頂付近に咲く高山植物です。岩手山のシャクナゲは、標高1,600m以上の場所にしか生息しておらず、特に岩手山の山頂付近の岩手山湖畔にあるシャクナゲ園は有名です。
岩手山のシャクナゲは、例年6月下旬から7月上旬にかけて見頃を迎えます。園内には、ピンク、白、赤、黄色の色合いを持った約10,000本のシャクナゲが咲き誇り、美しい景観を作り出します。また、シャクナゲ園には展望台もあり、園内からは岩手山や周辺の景色を一望することができます。
シャクナゲ園では、見ごろに合わせてシャクナゲまつりも開催されます。フラワーショー、民謡や舞踊のステージイベント、手作り体験コーナー、地元グルメなどが楽しめます。岩手山のシャクナゲは、日本の高山植物の中でも特に美しい花で、多くの観光客に愛されています。
金華山のユキノシタ(青森県)
金華山のユキノシタは、青森県弘前市にある金華山の山頂付近に自生する高山植物です。金華山は、青森県でも特に有名な山のひとつであり、夏の紫陽花や秋の紅葉、そして冬の雪景色など、四季折々の美しい自然を楽しむことができます。
金華山のユキノシタは、例年6月下旬から7月上旬にかけて見頃を迎えます。ユキノシタは、白い花を咲かせ、細い茎に咲く花が垂れ下がっているのが特徴です。また、金華山のユキノシタは、国の天然記念物に指定されており、大変貴重な植物とされています。
金華山には、展望台や登山道、山小屋などが整備されており、山登りを楽しむこともできます。特に、金華山ロープウェイを利用すると、山頂まで手軽にアクセスできます。金華山のユキノシタは、自然の中で見ることができる貴重な植物の一つであり、多くの観光客に愛されています。
八幡平のエゾリンドウ(岩手県)
八幡平のエゾリンドウは、岩手県八幡平市の八幡平を中心に自生する高山植物です。八幡平は、岩手県の観光名所のひとつであり、夏は爽やかな高山の風景、冬は雪景色を楽しむことができます。
エゾリンドウは、例年7月下旬から8月上旬にかけて見頃を迎えます。花は、淡いピンク色で、花弁が5枚、花弁の中央には黄色い斑点があり、非常に美しい姿を見せてくれます。また、八幡平のエゾリンドウは、ハイマツなどと共に咲き誇るため、草原全体がピンク色に染まり、幻想的な景色を作り出します。
八幡平には、展望台や遊歩道、登山道などが整備されており、エゾリンドウを見ながらのハイキングを楽しむことができます。また、八幡平の周辺には、温泉や山菜料理、牛乳などの名産品もあるため、観光客に人気のスポットとなっています。八幡平のエゾリンドウは、岩手県を代表する高山植物の一つであり、多くの観光客に愛されています。
十和田湖畔のアメリカツツジ(青森県)
十和田湖畔のアメリカツツジは、青森県南部の十和田市にある十和田湖周辺で見ることができる高山植物です。アメリカツツジは、オウレン科の常緑低木で、晩春から初夏にかけて、赤やピンク、白などの花を咲かせます。
十和田湖畔のアメリカツツジは、6月中旬から下旬にかけて見頃を迎えます。湖畔に咲くアメリカツツジは、色鮮やかで花が豪華なため、湖畔を囲む山々とのコントラストが美しく、風景写真の撮影スポットとしても人気があります。
また、十和田湖畔には、ボート乗り場や湖畔を周遊するドライブコース、湖畔沿いにある温泉旅館などがあり、多くの観光客が訪れます。十和田湖畔のアメリカツツジは、青森県を代表する花の一つであり、美しい自然景観を楽しむことができる観光スポットです。
熊野水晶洞のアジサイ(岩手県)
熊野水晶洞は、岩手県二戸市にある観光地で、地下1,200メートルに広がる洞窟群が有名です。その熊野水晶洞で見ることができるアジサイは、入り口のある「あじさい広場」に植えられているもので、アジサイのトンネルとして有名です。
熊野水晶洞のアジサイは、岩手県内では比較的遅く、6月末から7月中旬にかけて見ごろを迎えます。洞窟内の温度が低く、湿度が高いため、アジサイの花が鮮やかに咲き誇る美しい風景が楽しめます。また、アジサイの花の下を歩くと、涼しい風が吹いて気持ちが良いです。
熊野水晶洞には、洞窟内の見学ツアーや、アジサイ以外にも季節ごとに様々な花が楽しめる「花めぐり」など、多くの観光プランが用意されています。アジサイが見ごろの時期には、多くの観光客が訪れ、美しい景色を楽しむことができます。
早池峰山のシラネアオイ(岩手県)
早池峰山には、日本の高山植物の代表的な花の一つであるシラネアオイが自生しています。シラネアオイは、高山地帯の岩場や湿地に生え、淡いピンク色の花を咲かせます。
早池峰山のシラネアオイは、日本で最も早く開花するシラネアオイの一つで、6月初旬から中旬にかけて見頃を迎えます。特に、標高1,400メートル以上の高地に自生するものが美しく、アオモリシラネアオイと呼ばれる品種が有名です。また、早池峰山のシラネアオイは、花の密集度が高く、見事な花の絨毯を作り出すことから、「シラネアオイの聖地」として親しまれています。
鬼首・月山のミヤマキリシマ(山形県)
鬼首・月山には、日本の高山植物の代表的な花の一つであるミヤマキリシマが自生しています。ミヤマキリシマは、山地の岩場や草地などに生え、鮮やかな紫色の花を咲かせます。
鬼首・月山のミヤマキリシマは、山形県最高峰の月山を中心に、鬼首・八幡平などの周辺地域に自生しています。特に、月山の山頂部には、ミヤマキリシマの群生地があり、標高1,800メートル以上の高地に自生するものが美しく、見頃は7月下旬から8月中旬にかけてです。
月山のミヤマキリシマは、独特の紫色が美しく、風に揺られる姿が素晴らしい光景を作り出します。また、ミヤマキリシマが咲く季節には、山頂からの眺望も素晴らしく、登山やハイキングなどのアウトドアスポーツを楽しむこともできます。
奥入瀬渓流のシャクナゲ(青森県)
奥入瀬渓流は、青森県八甲田山地にある渓谷で、四季折々の美しい景色が楽しめます。その中でも、春にはシャクナゲの花が美しく咲き誇り、多くの観光客を魅了しています。
シャクナゲは、渓谷沿いの岩場や湿地帯に生え、ピンクや白色の花を咲かせます。奥入瀬渓流では、春になるとシャクナゲの花が約10キロメートルにわたって咲き誇り、その美しさから「奥入瀬のシャクナゲ街道」とも呼ばれています。また、奥入瀬渓流の中でも、特にシャクナゲが多く咲くスポットとしては、滝ノ沢地区や森吉地区などが有名です。
シャクナゲは、春の奥入瀬渓流の景色を彩るだけでなく、生態系にとっても重要な植物の一つです。奥入瀬渓流周辺には、多くの動植物が生息しており、その生態系を支える役割を果たしています。